コラム
【専門店が教える】ソリッド黒のボディに傷が付きやすいのはなぜ?綺麗を維持するには?
現在、私たちは様々なカラーの中から、自分の愛車の色を選択することができます。
グロス系やマット系、ソリッドカラーやメタリック・パールカラーなどです。
とはいえ、そういった中でも不動の人気を誇るカラーと言えば、
やはり「白」「黒」「シルバー」でしょう。
この3色で、世界中のおよそ70%が網羅されているとも言われています。
そして特に、艶めく漆黒のブラックには、不動の人気があります。
下取り価格が良くなると言われるほどのカラーというわけです。
でも、「いつまでも美しい」を維持するのが一番難しいのも「黒」です。
特に、TOYOTA「202」に代表されるソリッドの黒は、
すぐに傷だらけになってしまうのが現状です。
「黒」をこよなく愛する愛車オーナー様にとって、
いつまでも美しい状態を保つのは、悩みの一つではないでしょうか?
では、なぜ「黒」は手入れが難しいのでしょうか?
ガラスコーティングをすれば傷は防げますか?
そして、ソリッド黒で「いつまでも美しい」を保つ秘訣とは?
このコラムでは、上記の点をまとめてみました。
驚愕の真実も含まれています。
ソリッド黒のオーナー様は心してお読みください。
ソリッド黒は、傷が付きやすいのではなく、目立ちやすいのが正解。
当店に来店くださるオーナー様からも、
「黒は本当に大変」「黒はすぐに傷が入るんだよね」という声をよくお聞きします。
ネットの投稿でも、同じような意見や口コミを目にしますね。
確かに、黒に限らず濃色車は手入れが大変です。
でも、「黒だから傷が付きやすいのか?」と言えば、実はそうではなく、
黒に限らず、すべてのカラーに同じく傷は入ります。
(※メーカーの塗料によって差はあります。)
では、なぜ「黒は手入れが大変」なのでしょうか?
それは、簡単に言うと、「傷が目立ちやすい」からです。
少し専門的なお話になりますが、
私たちの脳は傷の有無を光の反射で認識しています。
ボディに傷が入ると、その部分に当たる光が乱反射し、
その乱反射を私たちは「傷」として認識しているのです。
ですから、黒色、特に他に何も混ざっていないソリッドの黒の場合は、
この乱反射がはっきりと認識できるので、結果として傷が目立ちます。
逆に、同じ黒でも、パールやメタリック塗装が混ざっている場合、
そのパールによって乱反射がぼやけ、「傷」が見えづらくなります。
また、同じ理由で淡色車になればなるほど、傷がついても、
乱反射がぼやけるので傷が目立たないと言う理屈になります。
つまり、この「傷」というのは、黒いボディに限らず、
すべての塗装で発生しています。
黒は、そうした傷が目立ちやすいというだけの違いなのです。
コーティングしてあれば、傷は入らなくなるのか?
では、ガラスコーティングなどをしていれば、傷は入らなくなるのでしょうか?
いいえ事実から言うと、たとえコーティングしていても、傷は入ります。
「えっ、それじゃあガラスコーティングしても意味がないのでは?」
と思われた方もいるかもしれません。
そこで、コーティングの名誉の為にも、この点もきちんと解説したいと思います。
まず、基本的に言って、塗装以上の硬さの物をボディに塗布することはできません。
ボディ塗装は絶えず、気候条件によって伸縮を繰り返しています。
それで、塗装以上の硬さを乗せてしまうと、
この伸縮によってコーティングが割れてしまいます。
ですから、塗装の硬さに追従できるだけの伸縮性が必要になります。
前項で述べた通り、塗装でも傷が入るのですから、
それよりも柔らかいコーティングに傷が入るのは当然です。
ましてや、一般的なガラスコーティングの被膜は、
厚み0.1~0.3μと言われています。
ですから、細かな砂利などが乗った状態で無思慮に洗車を始めると、
例えコーティングしていたとしてもボディに傷がつくのを防ぐことはできません。
では、何のためにコーティングしておくのかと言うと、
それは、汚れを防ぐ「防汚性能」の為です。
先ほども述べた通り、傷の入る原因は「摩擦」で生じます。
そして、この摩擦係数が増えれば増えるほど、傷が入るリスクが高くなります。
実は、この摩擦係数が増える大きな要因の一つが、「汚れ」というわけです。
ですから、ガラスコーティングすることによって、汚れが付きにくくなり、
また、付いた汚れも落としやすくなって、洗車の際のボディへの負担が減ることになります。
「防汚性能」が高ければ高いほど、「摩擦係数」を低くすることができ、
その結果、ボディに傷が入るリスクを減らすことができるのです。
ソリッド黒が、いつまでも美しくあるために必要なこととは?
では最後に、ソリッド黒で「いつまでも美しい」を保つためには、
どうすれば良いのでしょうか? 何か秘訣はありますか?
それは、一言でいえば、定期的なメンテナンスです。
もちろん、どうしても「うっすらスジ」は付いてしまいます。
とはいえ、定期的なメンテナンスを行ってボディの汚れを落とし、
いつも塗装表面を良い状態に保っておくことは、
結果的に「傷」を最小限に抑えるための一番の近道なのです。
ですから、ぜひとも頻繁なメンテナンスをおススメします。
メンテナンスをしっかり行いたい方の為の「ウエラケア」とは。
当店では、「いつまでも美しい」を実現するための、
「ウエラケア(WELLACare)」プログラムを実施しております。
また、当店でコーティングされたお車にはすべて、
コーティング施工半年後の無料メンテナンスがついています。
「ウエラケア(WELLACare)」にご加入いただくと、
施工後3年間のメンテナンス・フォローを、特別価格にてご提供いたします。
詳しくはこちらからご覧ください。
https://procarcoat.com/wellacare.html
まとめ
黒、それも、真っ黒のソリッド202の手入れが大変な理由が、
お分かりいただけたでしょうか。
走行中の摩擦でも入ってしまう、うっすらスジ。
そのスジに光が当たると乱反射して「傷」に見えます。
そしてソリッドの場合は、その乱反射をぼやかす物が何もないので、
目立ってしまうという仕組みです。
美しい黒を保つ秘訣は、ガラスコーティングを施して、
汚れを付きにくくし、落としやすい状態にしておくこと。
そして、コーティングのメンテナンスを定期的に行うことです。
手入れを怠ると、すぐに見た目に出てしまいます。
女性のお肌とよく似ていますね。
しかし、しっかりとケアしてあげれば誰もが振り返る美しさ。
そんな魅力がソリッド黒にはあります。
ぜひ、当店でガラスコーティングとメンテナンスを行って、
ピッカピカの愛車をお楽しみください。
執筆
執筆者
1972年創業 カーコーティング専門店
株式会社ウエラ名古屋
ガラスコーティング名古屋.com(https://procarcoat.com/)