「新車時に輝いていたメッキモールが半年で白濁し始めたのだけど、どうすれば良いの?」
これは、輸入車にお乗りの数多くのオーナー様からお聞きする声です。そして、「一度くすみや白濁の状態になってしまうと、自分ではキレイな状態に戻すことができない」というお悩みの声もいただきます。
なぜ、このようなくすみや白濁が多くの輸入車に生じるのでしょうか?
実はそこには、輸入車のメッキモールに使われている「素材」と「日本の気候」が大きく関係しています。
例えば、輸入車と国産車とのメッキモールの素材を比較してみると、国産車では素材的に強固で腐食にも強いステンレスが採用されているのに対し、欧州車の多くは化学反応処理を施したアルミニウムが使われています。
欧州では世界的に見て環境規制が厳しく、自動車業界もその影響を受けています。そのためステンレスではなくリサイクル性と加工性に優れているアルミニウムを採用しているというわけなのです。
しかし、化学反応処理を施したアルミニウムは、耐候性があるとはいえ水に弱いとされています。そして、日本のような高温多湿の環境下では、水と金属との化学反応によって劣化しやすい状態に常にさらされることになります。
それゆえに、輸入車の多くがメッキモールのくすみ・白濁という悩みを抱えてしまうのです。