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コラム

【専門店が教える】マット(艶消し)塗装のお手入れについて。そのコツと注意点。

マット塗装(マットブラック)のランボルギーニ「ウルス」

近年、街中でも見かけるようになってきた、マットカラーのお車。

 

これまでは、一部の輸入車で、なおかつ最上級グレードにしか設定がなかったマットカラーも、

現在は輸入車に限らず国産車でも、標準設定として登場するようになってきました。

 

艶々として鏡のように周囲を映し出す一般的なグロスボディとは異って、

周囲の様子を打ち消してボディそのものを強調するマット(艶消し)ボディは、

高級感と存在感を醸し出し、時にはイカツい雰囲気も表現するとあって、

その人気・注目が高まってきています。

 

とはいえ、そんなマット塗装のお車を実際に所有されるオーナ様からは、

こんな声が聞こえてくることも事実です。

 

それは、

「見た目がカッコよくて購入したけど、こんなに手入れが大変だったとは…。」

「汚れとか雨染みが付くとなかなか取れなくて、見栄えが残念なものに…。」

「汚れや小傷を取ろうとして強めに擦ったら、ボディに艶が出ちゃって…。」

といったものです。

 

なぜ、こういった声が出てしまうのでしょうか?

 

それは、マット塗装が一般的なグロス塗装(ソリッド・メタリック)と違って、

特有の特徴や性質を持つカラーペイントであり、

正しい知識を得ておくことが必須の塗装形態だからです。

 

それでこのコラムでは、カーコーティングの専門店が、

そんなマット(艶消し)塗装について、その特徴や性質などをご説明します。

 

また、どうすればマットボディを上手に維持していくことが出来るのか、

お手入れのコツや注意点なども徹底解説していきます。

 

塗装がマット(艶消し)に見える、その仕組みとは?

マット塗装(マットゴールド)の「アヴェンタドール SVJ」

そもそも、マット塗装はなぜ、またどのようにして、

あの艶消しの質感が生み出されているのでしょうか?

 

それは端的に言って、塗装表面が凹凸になっているために、

生み出されているペイントであると言えます。

 

一般的に、多くの車の塗装表面というのは、

カラー塗料の上にクリア塗料が吹かれています。

 

そして、このクリア塗料を平らに整えることによって光沢と艶が生まれ、

最終的にグロス(艶あり)塗装として完成するというわけです。

 

しかしそれとは対照的に、マット塗装というのは、

基本的にカラー塗料の上にクリアを吹くことがありません。

 

また、塗装の表面を磨いて平滑にするということもしないため、

塗装表面は細かな凹凸が出来たままのものとなります。

 

この凹凸こそが、光を多方面に拡散させ、

光が私たちの目に届きにくくなるために、

結果あの渋くて高級感のあるマットな質感が醸し出されるのです。

 

特徴・性質から分かる、なぜマット塗装は手入れが難しいのか?

マット塗装(マットグレー)の「フィアット 500X」

ではなぜ、マット塗装のお車を所有するオーナー様から、

手入れや維持が難しいという声が多く上がってくるのでしょうか?

 

ここからは、その理由について大きく3つの点からご説明します。

理由-その1:塗装表面が凹凸なので、汚れが入り込むと除去するのが難しい。

汚れや雨染みが付いた、マット塗装のボディ01

1つ目の要素は、マットペイントは、その塗装表面が凹凸になっているために、

凹みの部分に汚れが入り込むと、それをなかなか除去できないということです。

 

上述した通り、マット塗装はその凸凹した塗装表面ゆえに、

平滑なグロス塗装に比べてもともと水弾きが悪く、防汚性も良くありません。

汚れや雨染みが付いた、マット塗装のボディ02

そのため、そもそも塗装表面に汚れが残留しやすく、

かつ凹凸の中に入り込んでしまうと、その汚れを取るのは大変なのです。

理由-その2:磨くと凹凸が消えて艶が出るため、研磨で小傷や雨染みを除去できない。

線キズが入ってしまったマットボディの車

2つ目に、マット塗装は、塗装表面の凹凸が艶消しの質感を生み出しているため、

それが何かの作用によって平滑になってしまうと、艶が出てしまいます。

 

例えば、下の写真の赤丸部分をご覧ください。

マット塗装は、擦ったりすると艶が出てしまう

これは、マットボディに傷が入ってしまったオーナー様が、

その傷が取れないものかとクロスなどで擦った跡になります。

 

傷の周りに艶が出てしまっているのをご覧いただけるのではないでしょうか?

 

このように、擦るという作用によって塗装表面の細かな凹凸がなくなり、

結果グロス塗装のように変化してしまうのです。

 

ですから、傷や雨染みが付いてしまった場合、

グロス塗装では研磨によってそれらを除去することが可能ですが、

マットボディにおいてはその方法を取ることはできません。

小傷が何か所が入ってしまったマット塗装の車

小傷やウォータースポットが出来た時に、「為す術なし」、

「再塗装あるのみ」となってしまうことが実際に起こり得る塗装なのです。

理由-その3:多くのメンテナンス剤は”艶出し”が基本。マット塗装には不向き。

マット塗装の車をメンテナンスしている

3つ目に、市販されている一般的なメンテナンス剤は、

やはりグロス塗装向けの溶剤のため、”艶出し”を基本としています。

 

また多くの溶剤は、軽微な傷を埋めて隠し、

キレイに見せるための成分が溶剤に含まれているため、

そういったメンテナンス溶剤を凹凸のあるマット塗装に使用すると、

塗装表面の凹凸が埋まって艶が出てしまいます。

 

その上、その凹凸によって艶の出る具合も一定にはならないため、

中途半端なムラが出来てしまい、結果想像以上に残念な見栄えになります。

 

つまり、一般的なグロス塗装では行うことのできるメンテナンスが、

マット塗装では活用できないというケースが多々あるのです。

 

マット塗装のお手入れの仕方。そのコツ・注意点。

マット塗装(マットブルー)の「アバルト 595」

では、お手入れの難しいマット塗装のお車は、

どのようにメンテナンスしていけば良いのでしょうか?

 

ここからは、マットボディのお手入れに関して、そのコツや注意点などをご紹介します。

その1. 汚れやイオンデポジットが付いたら、できる限り早く洗車する。

まず、一つ目にできることは、やはり定期的な洗車です。

 

「そんなのは当たり前の話だ。」と思われるかもしれませんが、

マットボディにおいては特に注意を払わなければなりません。

 

むしろ、ここがきちんと出来てさえすれば、

間違いなく多くのトラブルを防ぐことができるのです。

 

ですから、「汚れが付いてきたな。」「イオンデポジットが付いてきたな。」

そう思ったら、できる限り早く洗車しましょう。

 

そうすることが、結局のところボディをきれいに保つ一番の近道なのです。

その2.メンテナンス溶剤は、中性もしくは弱酸性のものならOK。

とは言っても、忙しい毎日を送っていればなかなか洗車も出来ず、

水洗いでは落ちない汚れがどうしても付いてしまうこともあるでしょう。

 

そんな時は、メンテナンス溶剤の出番です。

 

中性のカーシャンプーを使用してボディに付いた汚れを取りましょう。

中性であれば、マット塗装にも影響を与えることなく使用することができます。

 

ただし、ノーコンパウンドのものを選ぶようご注意ください。

また、ワックス入りシャンプーは「埋める・艶出し」に該当しますので避けましょう。

 

加えて、イオンデポジット(初期の雨染み)であれば、

グロス塗装の場合と同じく、デポジットリムーバーを使用することができます。

 

当店でも、マット塗装のお車のメンテナンスに対しては、

デポジット除去剤を活用しています。

デポジットリムーバーを使用してマット塗装の車をメンテナンスしている

これにより、水洗いでは除去できない汚れと雨染みが付着し、

残念な見栄えとなっていたマット塗装のボディを、

汚れとイオンデポジットで、見栄えの悪くなったマット塗装のボディ

スッキリとしたマットボディへと回復させることができます。

メンテナンスによって汚れと雨染みが取れ、スッキリとしたマットボディに回復

もちろん、中性のカーシャンプーに比べて強い溶剤になりますので、

1パーツ1パーツごとのより丁寧な洗車が求められますが、

汚れやイオンデポジットでお困りの場合は、ぜひ試してみると良いでしょう。

その3.汚れ落としの際に、ボディにお湯をかけるのも効果アリ。

3つ目のポイントは、汚れが付いてしまってなかなか取れない時に、

ボディにお湯をかけてみるのも効果的だということです。

 

これは、当店のコーティング職人たちも実際に行っているのですが、

ボディにお湯をかけることで、汚れの種類によっては、

汚れが分解されて浮き上がってくることがあります。

 

それで、溶剤でもなかなか取れない汚れがあった時には、

一度お湯で汚れが浮き上がって来ないかどうか試してみてください。

 

方法としては、マイクロファイバークロスなどをボディの上に広げて置き、

そのクロスの上にお湯をかける形になります。

 

沸騰してすぐのものは、別のトラブルが起きる可能性もありますので、

70℃前後くらいのお湯で試されることをお勧めします。

その4.使用するクロスやスポンジに注意し、強く擦らない。

4つ目のポイントは、やはりボディを強く擦らないこと、

そして硬い素材・目の粗い素材のクロスやスポンジを使用しない、

ということです。

 

思う以上に、艶消しを表現している塗装表面の凹凸は、

簡単に削れてしまいます。

 

それで、あくまでも柔らかい素材のクロスやタオルを使い、

水分をたっぷりと含ませた上で、優しく拭いてください。

 

マットボディにおいて、擦って汚れを取ろうとしたりするのは、

厳禁ですので、そこは決してお間違いなく。

その5.コンパウンドが入った溶剤は絶対にNG。

「その2」の部分でも取り上げましたが、

どんな溶剤であってもコンパウンドを含有したものは避けましょう。

 

もし使用してしまうと、あっという間に、

塗装表面の凹凸が無くなって艶消しの質感が失われてしまいます。

 

それで、市販のメンテナンス溶剤を活用する場合は、

まず購入する前に成分表を必ずしっかりと確認しましょう。

 

そして使う時には、ボディの目立たない部分でまずは試し、

問題がないことを確認してから全体にご使用ください。

その6.洗車後は、とにかく水気を拭き取ることに注意を払う。

6つ目のポイントは、ボディに水気を残さないようにする、ということです。

 

これはマット塗装に限らず、グロス塗装のお車にも言えることですが、

雨や水道水に含まれるミネラル分は、水分が蒸発した後にもボディに残留し、

イオンデポジット(初期の雨染み)やウォータースポットの主な原因になります。

 

特に、ボディが平滑ではないマット塗装においては、

なおのこと水滴がボディから流れ落ちずに留まりやすいと言えるでしょう。

 

ですから洗車などをした時には、「ボディに1滴も水分を残さない!」という思いで、

しっかりと拭き上げましょう。

そうすることで、後々起こり得るトラブルの多くを防ぐことができます。

その7.保管は「屋内」がベスト。屋外保管はできる限り避ける。

最後に、これは出来るならの話にはなりますが、

マット塗装のお車は屋内で保管することがベストです。

 

雨、砂埃、花粉、黄砂、鳥フンなど、

様々な外的要因にさらされる屋外駐車は出来る限り避けたいところです。

 

とはいえ、そうできないケースの方が多いかもしれません。

 

特に、マンションなど集合住宅にお住まいのオーナー様ですと、

敷地内の屋外駐車でどうにも対策を取れないということもあると思います。

 

それで、そういった場合にはこれからご説明する2つのカーケアアイテムを、

検討・活用されることをお勧めします。

 

そうすることで、お車の状態を良い形でより長く維持することができます。

 

専門店がおススメする、マット塗装向けのカーケアアイテム2選。

マットゴールドの「アヴェンタドール SVJ」にマット塗装専用のコーティングを施工

ではここからは、専門店としてマット塗装向けにお勧めする、

2つのカーケアアイテムをご紹介していきます。

 

各々にメリット・デメリットがありますので、検討する際の参考になさってみてください。

その1.マット塗装専用コーティング

マット塗装の「Gクラス」に専用のコーティングを施工

その1つ目のアイテムは、マット塗装専用のコーティングです。

 

“マット塗装専用”と記したように、カーコーティングにはたくさんの種類がありますが、

まずは、マット塗装にしっかりと対応した、適切なコーティング剤を選ぶ必要があります。

 

そうしないなら、塗装表面の凹凸が埋まって余計な艶が出てしまったり、

ボディにムラが出来てしまったりする恐れがあります。

 

そうなると、磨けない以上、再塗装するしかなくなってしまうので、

安易に自分でコーティングするのは、得策ではありません。

マット塗装のコーティングは専門店に依頼しよう

しっかりとマット塗装専用のコーティングを取り扱っている、

専門プロショップにコーティングを依頼しましょう。

 

コーティングを施すことで、防汚効果が発揮され、

塗装の凹凸部分に入り込んだ汚れも未施工時に比べて落としやすくなります。

メンテナンスやお手入れが簡単になって、維持がしやすくなるのです。

専用コーティングで、マット塗装の質感を壊さずに防汚性と美観性が向上する

でももちろん、コーティングしてあるからといって、

「ゴシゴシ擦れる」「傷が付かなくなる」というわけではありませんので、

その点はご注意ください。

その2.マットボディ専用プロテクションフィルム

マットボディの「Gクラス」にマット専用のプロテクションフィルムを施工

2つ目のアイテムは、マット塗装専用のプロテクションフィルム(PPF)です。

 

このプロテクションフィルムは、マット塗装専用のお車に向けて開発された、

半透明の艶消しフィルムになります。

 

一番のメリットとしては、マットカラーの質感を崩すことなく、

汚れや小傷、雨染みなどからボディを物理的に保護することができます。

マットボディを包み込んで、汚れなどをシャットアウトするマットPPF

汚れや雨染みがボディではなく、このフィルムの上に付きますので、

ゴシゴシ擦っても大丈夫です。気持ちよく洗車ができるのです。

それで、塗装を保護したいという点からすれば、

このマットプロテクションフィルム(PPF)が一番良いアイテムと言えるでしょう。

 

とはいえ、施工費用がやはり高額になってしまうという難点があります。

また、プロテクションフィルムも一生モノではありませんから、貼替えも必要になります。

 

でも、期待以上のパフォーマンスを発揮するアイテムであることは間違いありませんから、

とにかくマット塗装のお手入れをラクにしたい、塗装表面を守りたいという方は、

ぜひ検討なさることをお勧めします。

 

まとめ

マットボディの「アヴェンタドール SVJ63」

マット塗装は、通常のグロス塗装とは一味違う、カラーペイントです。

その独特の質感・風合いは、高級感や圧倒的な存在感を生み出してくれます。

 

でも、このコラムでご説明したように、マット塗装はお手入れが大変で、

キレイを保つのが難しいペイントでもあります。

 

それで、今回ご紹介したお手入れのそのコツや注意点などを参考にしつつ、

ぜひ楽しみながら愛車をメンテナンスしていただければと思います。

 

もし、マット塗装に関してお困りのことがあればお気軽に、

マット塗装に関する知識と実績のある専門プロショップにお尋ねください。

 

このコラムが、マットボディをこよなく愛されるオーナー様にとって、

少しでも助けになればと願っています。

 

執筆

執筆者

1972年創業 カーコーティング・プロテクションフィルム専門店

株式会社ウエラ名古屋

ガラスコーティング名古屋.com(https://procarcoat.com/

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