コラム
【専門店が教える】セラミックコーティングのメリット・デメリットとは？
現在、カーコーティングにおいて、
ガラスコーティングと並んで人気を博している「セラミックコーティング」。
効果や耐久性の面で、ガラスコーティング以上とも評される「セラミックコーティング」は、
オーナー様にとって多くのメリットがあります。
とはいえ、これまで愛車にコーティングをやってみたことがないオーナー様にとっては、
そもそもセラミックコーティングが一体どんなモノなのか、
分からないことも多いのではないでしょうか？
また、現在カーコーティングを検討しておられるオーナー様にとっても、
今一つガラスコーティングとセラミックコーティングの違いが、
ぴんと来ないかもしれません。
それでこのコラムでは、そもそもセラミックコーティングとは何なのか？
そしてどんなメリットやデメリットがあるのか？を、カーコーティングの専門店がご紹介します。
セラミックコーティングとは？
そもそも「セラミックコーティング」とは、一体何なのでしょうか？
それは端的に言うと、シリカ（SiO2）を主成分とする無機化合物によって組成された、
次世代のコーティング剤のことです。
ガラスコーティングと同じく、愛車のボディには美しい艶や輝きが創り出され、
美観性（光沢感）が向上します。
また、ガラスコーティングよりもさらに防汚性と耐久性に秀でており、
より強固な被膜を形成できるコーティングとも言えます。
では具体的に、「セラミックコーティング」には、
どんな”メリット”と”デメリット”があるのでしょうか？
セラミックコーティングにはどんなメリットがあるの？
1.コーティング被膜の多積層化が可能なため、より強固な被膜を作り出せる。
1つ目のメリットは、セラミックコーティングは「重ね塗りが可能」であるということです。
一般的に、ガラスコーティングや樹脂系コーティングなどでは、
多くの場合コーティングの被膜を単層（1層）しか形成することができません。
どうしてなのでしょうか？
その一つの理由は、それらのコーティングでは、
コーティング被膜自体に溶ける溶剤を採用しているため、
たとえ重ねて塗ったとしても一度目のコーティング被膜が溶けて融合し、
結果1層の形になるからです。
また2つ目に、撥水・親水性能を持つトップコートが逆に邪魔をして、
重ねて塗ろうとしてもコーティング被膜を弾いてしまい、
結果2層目以上の被膜をしっかりと形成・定着できないからです。
しかし、対照的に「セラミックコーティング」では、
重ね塗りによって実際に被膜を多積層化することが可能になります。
例えば、当店が現在採用している、
CHOOSENanoTech社のナノセラミックコーティング「Diamond9H」には、
「RBT」と呼ばれる特殊コーティング被膜結合技術が用いられています。
これにより、一層ごとの分子レベルでの密着性が非常に高くなり、
結果コーティング被膜の複層化が可能になりました。
つまり、分子レベルでの結合力がガラスコーティングに比べて強いために、
いったん被膜が硬化すると完全に「層」として形成されるとともに、
互いに融合することなく「層」同士が密着していくので、
層を積み上げることができ、より強固な被膜が作り上がるのです。
2.ガラスコーティングに比べ、耐久性と耐薬品性に優れる。
2つ目のメリットは、セラミックコーティングが、
耐久性と耐薬品性に優れているということです。
一般的に、ガラスコーティングを含め多くのコーティングでは、
アルカリ性や酸性に弱いという性質を持っており、
使用する薬品・溶剤などには注意を払う必要があります。
また、酸性雨や融雪剤などの要素も、
コーティング被膜を劣化させる要因となり得ます。
しかし、対照的に「セラミックコーティング」は、
ガラスコーティングに比べ耐薬品性能が高いアイテムになります。
もちろん、その性能にも限度はありますから、
どんな強い薬品であっても大丈夫、というわけではありません。
とはいえ、セラミック被膜は、
アルカリ・酸性ケミカルのクリーニングにも対応しているため、
メンテナンス性に優れています。
また、「セラミックコーティング」は、
他のコーティングに比べて高い耐久性を兼ね備えています。
一般的に、3～5年と言われるガラスコーティングの耐久性に対し、
「セラミックコーティング」は”5年以上”の耐久性を誇ります。
上述した通り、
・分子レベルの結合力が強く定着性に優れること。
・多積層化によるより強固な被膜を作り出せること。
・防汚性と耐薬品性に優れていること。
そういった要素によって、
他のコーティングを凌ぐ高い耐久性を得ることができるのです。
3.ボディ全体がセラミック被膜特有の「ヌメ艶」に輝く。
セラミックコーティングは、被膜を1層1層積み重ねていくごとに、
セラミック被膜特有の艶が深みを増していきます。
硬質被膜であるガラスコーティングが、パリッとした鋭い輝きを表現するのとは異なり、
セラミックコーティングは、柔らかな質感で深みのある「ヌメっとした艶」を生み出します。
高級車にさらなる高級感を生み出す、素晴らしいコーティングなのです。
4.リセールバリューにも貢献する。
セラミックコーティングが持つ優れた「防汚性」「耐久性」「耐薬品性」によって、
メンテナンスは容易になり、良好なボディ状態を維持することができます。
そしてそうなることで、リセール時にもプラス評価となる可能性が高くなります。
セラミックコーティングのデメリットは？
1.施工費用が高額になる。
セラミックコーティングは、その発揮する性能・効果ゆえに、
そもそもコーティング剤が高額であり、それに反映される形で施工費用も高くなります。
また、セラミックコーティングが本来持っているポテンシャルというのは、
単層（1層）では十分に引き出されません。
3層以上の重ね塗りによって初めて、その性能・効果が発揮されます。
よって、単層が基本のガラスコーティングと比べて、
複層タイプのセラミックコーティングはやはり高額になります。
とはいえ、この多積層化による被膜の厚みが、
より長期間にわたる保護効果や耐久性を生み出しますから、
長い目で見るならその費用対効果は十分にあると言えるでしょう。
2.雨染みや傷を完全に完全に防ぐことはできない。
セラミックコーティングを取り扱う施工店の中には、
「セラミックコーティングなら雨染みや傷が付かなくなる」と、
謳っているものもあります。
しかし、正直なところ、たとえセラミックコーティングを施したとしても、
雨染みや傷を完全に防げるわけではありません。
もちろん、コーティングによって汚れは付きにくく落としやすくなりますし、
セラミックコーティング剤の中には、自己修復するセルフヒーリング機能を謳うものありますので、
雨染みや傷に対してある程度の効果を持っていることは事実です。
とはいえ、コーティングではやはり、すべての雨染みや傷を防ぐことはできません。
ボディに付着することを物理的にシャットアウトしたいなら、
ボディ保護をメインとした「プロテクションフィルム」の方が有用なのです。
3.コーティングのムラができやすく、高い施工技術が求められる。
「重ね塗り」によって、被膜に厚みを持たせることができる反面、
コーティングをボディに塗布する回数が多いため、
必然的にコーティング剤の拭き残しのリスクが高くなります。
もし拭き残しが出来てしまうと、それはコーティングの「ムラ」となって、
ボディに反映され、仕上がりの見栄えに大きく影響します。
また、一度その「ムラ」が出来た状態で被膜が硬化してしまうと、
薬剤などでその被膜を剥がすことは出来ないため、研磨するしかありません。
ですから、セラミックコーティングはその性能・効果に優れる反面、
相応にして高い施工技術が求められ、業者選びがとても重要になります。
ホームページの謳い文句だけで判断するのではなく、
実際の施工事例やお客様の声などもしっかりと確認しましょう。
また、実際にお店に足を運んで、ご自身の目で確認されるのも良い方法です。
その時のお店の対応や説明、施工の様子、アフターフォロー体制なども、
ぜひ確認なさってください。
そういったトータルな目でお店選びを検討することで、
絶対に後悔しないコーティング専門店と出会うことができるでしょう。
まとめ
セラミックコーティングは、ガラスコーティングに比べ、
さらなる防汚効果と耐久性を高めた次世代のコーティングです。
多積層化による厚みのある被膜が、深みのある圧倒的な艶と輝きを表現します。
また耐薬品性に優れ、お車のメンテナンスを容易にしてくれます。
ただし、ガラスコーティングに比べると施工費用は高価になりますし、
施工技術も相応に求められるコーティング剤です。
もし、愛車へのセラミックコーティング施工をご検討なら、
施工からアフターフォローまでしっかりとサポートしてくれる専門店をお選びください。
執筆
執筆者
1972年創業 カーコーティング専門店
株式会社ウエラ名古屋
ガラスコーティング名古屋.com（https://procarcoat.com/）
