コラム
【専門店が教える】ガラスコーティングの寿命や耐久性について。より長く持たせる秘訣とは?
愛車にガラスコーティングを施されたオーナー様にとって、
また愛車へのガラスコーティングを検討されているオーナー様にとって、
ガラスコーティングの寿命や耐久性というのは、気になるところです。
「〇年耐久コーティング」「コーティング〇年保証」といった謳い文句や、
「このコーティングは〇年持ちますよ。」という施工店からの言葉があっても、
インターネット上の書き込みや口コミなどを見てみると、
「コーティング施工したけど、すぐに撥水しなくなった」といった声もあり、
さて実際のところはどうなんだ?と思われるのではないでしょうか。
それでこのコラムでは、そんなガラスコーティングの寿命や耐久性について、
ガラスコーティングの専門店が徹底解説していきます。
また、コーティングの寿命や耐久性を、より長く持たせる秘訣についてもご紹介します。
ガラスコーティングの寿命・耐久性はどれくらい?その目安は?
多くのメーカーによって様々な商品名で販売・提供されている「ガラスコーティング」。
一般的に言って、どれくらいの寿命や耐久性があるのでしょうか?
これは「3~5年」というのが、その答えになります。
とはいえ、もちろんこれはお車の保管状況や使用状況、
またメンテナンスの頻度などによって変化します。
ですから、青空駐車の保管で、晴れの日も雨の日も毎日使用し、
それでいて洗車やメンテナンスなんか殆どしないという場合は、
本来持っている寿命・耐久性の半分も期待できないでしょう。
つまり、このガラスコーティングが持つ「3~5年」という寿命・耐久性は、
メンテナンスやアフターフォローがあってこそのものなのです。
撥水・親水しなくなったのは、コーティング被膜が剥がれ落ちたから!?
ガラスコーティングの寿命や耐久性に関連して、
お客様から時折ご相談・お問合せいただくのが、
「施工後しばらくして撥水が弱まってきたのだけど…。」というものです。
確かに、コーティング施工をしてからあまり期間を置かずに、
気持ちの良い水弾きが弱まってしまうと、
もうコーティングの寿命が来たのか、剥がれてしまったのか、と思うものです。
では、実際のところはどうなのでしょうか?
ほとんどのケースで、撥水・親水を生み出すトップコート層に問題が起きている。
実はこういったトラブルでは、多くの場合、
ガラス被膜自体が剥がれてしまったということではなく、
撥水や親水を生み出すトップコート層に問題が起きていることが殆どです。
つまり、トップコート層の上に汚れやイオンデポジットが付着し、
それによって、トップコートが傷んだりすることによって、
「一時的に」撥水力や親水力が弱まってしまうのです。
ですから、気持ちの良い水弾きが弱まったからと言って、
イコール(=)「コーティング被膜が剥がれ落ちた」ということではありません。
適切なメンテナンスを施し、汚れなどを取り除いてあげることで、
再び本来の撥水力や親水力をしっかりと味わうことができるのです。
とはいえ、経年に伴ってコーティング被膜が劣化し、剥がれることも…。
とはいえ上述した通り、ガラスコーティングには「3~5年」という寿命があります。
ですから、年数の経過とともに撥水力や親水力が落ちてきた場合は、
ガラス被膜自体の劣化が起きている可能性もあります。
それでそういった場合は、ボディへの再コーティングをお勧めします。
ポリッシング(研磨)によってボディの状態・下地をしっかりと調え直し、
再び新しいコーティングを塗布することで、
またコーティングの醍醐味を存分に味わうことができます。
ディーラー・ガソリンスタンドのコーティング寿命・耐久性が短い傾向にある理由。
さて、ガラスコーティングの寿命や耐久性に関連してもう一つお話しておきたいのが、
ディーラーやガソリンスタンドでのコーティング施工です。
インターネット上の書き込みや口コミなどで、
また当店にコーティング施工でお越しくださるお客様の中にも、
「ディーラーやガソリンスタンドでのコーティングは全然持ちが良くなかった。
施工後の洗車もマメにしてたけど、半年くらいでまったく効果を味わえなくなった。」
と言われる方がいます。
なぜ、そのようなことが起きてしまうのでしょうか?
ディーラーやガソリンスタンドが扱うコーティング剤は質が悪いのでしょうか?
いいえ、決してそうではありません。
ディーラーやガソリンスタンドで取り扱っているコーティング剤は、
専門店が取り扱うコーティング剤と比較しても、遜色ありません。
むしろ、質の悪いコーティング剤を用いて、
自分たちの企業価値を下げるわけにはいきませんから、
しっかりとした基準を設け、それをクリアしているものを採用しています。
ではなぜ、ディーラーやガソリンスタンドのガラスコーティングは、
寿命や耐久性が短いという傾向にあるのでしょうか?
理由1:下地処理がきちんと行われていない。
その理由の一つとして言えるのが、「下地処理の不足」です。
本来、ガラスコーティングの持続性や耐久性というのは、
もちろん使用するコーティング剤によっても影響を受けますが、
それよりも、如何にボディへの定着性を高める下地処理が行われているか、
それに依存しています。
つまり、どんなに素晴らしいコーティング剤を採用したとしても、
それを塗布する前のボディ状態が調っていないなら、
コーティング本来の寿命や耐久性を発揮することができないのです。
この点で、実のところディーラーでは、お客様から受けたコーティング施工を、
かなり安い金額で外注業者に下請けとして出したり、
時にはサービス的な形で営業マンが自らコーティングを施していることがあります。
こうなると、コーティングに適した下地処理がきちんとなされているとは到底言えず、
結果として、短い寿命・耐久性になってしまうのです。
これはガソリンスタンドでも同じで、
コーティングに関する知識のあまりないバイトとして雇われたスタッフが、
お客様の車にコーティング施工しているということが実際にあるのです。
※この点に関しては、こちらの記事もご覧ください。↓↓
https://procarcoat.com/interview-chikaoka.html
理由2:コーティング施工に適した環境が整っていない。
もう一つの要素として言えるのが、「施工環境」です。
そもそもコーティング剤というのは、温度や湿度などを含め、
置かれている環境に影響を受けやすいとてもデリケートなものです。
また、コーティング施工する際には、ホコリやチリなどが舞わない、
クリーンで密閉された空間で作業することが大切ですし、
ボディの状態をくっきりと「見る」ための照明も必要になります。
そのようにして、施工するための環境を整えてあげて初めて、
コーティングが持つポテンシャルを最大限に引き出すことができるのです。
しかし、この点でディーラーやガソリンスタンドでは、
点検や車検整備などを行っているその隣で施工していたり、
屋外でコーティング作業を行っていたりすることも珍しくありません。
それゆえに、コーティング本来の耐久性・持続性を生み出すことができず、
結果としてコーティング寿命が短くなってしまうのです。
コーティングの寿命や耐久性をより長く持たせる秘訣とは?
では、コーティングの寿命や耐久性をより長く味わうためには、
どうすれば良いのでしょうか?
コーティング施工は、「専門店」に依頼しよう!
その一つは、コーティングのことは、
やはり「カーコーティングの専門店」に任せよう、ということです。
カーコーティング専門店は、コーティング剤や施工環境はもちろんのこと、
特にコーティング施工における「下地処理」にこだわっています。
1日・1週間・1か月に手掛けることの出来る台数に制限が掛かるとしても、
コーティングの持つ性能・効果を最大限に発揮させるために、
多くの時間とエネルギーを「下地処理」に注ぎ込んでいるのです。
ディーラーは車を売るのが本業、ガソリンスタンドはガソリンを売るのが本業です。
ですから、ガラスコーティングを検討しておられるなら、
ガラスコーティングへの強いこだわりと確かな技術を持った専門店に、
どうぞ大切な愛車をお預けください。
定期的にメンテナンスを行おう!それが寿命を延ばす一番の近道。
最初の部分で述べたように、
ガラスコーティングが持つ寿命・耐久性というのは、
メンテナンスやアフターフォローがあってこそのものです。
「3~5年」と言われる寿命を持たせるためには、
コーティング被膜を労わるメンテナンスが欠かせません。
それで、最低でも1か月に1回は「しっかりメンテナンス」を行いましょう。
この「しっかりメンテナンス」とは、単なる水洗いのことではありません。
髪の毛をシャンプーやコンディショナーだけでなく、
時にはヘアマスクやヘアパックで集中ケアし労わるのと同じように、
カーケアアイテムを活用して、水洗いだけでは取れない汚れや雨染みを除去し、
コーティング被膜を集中ケアしてあげるのです。
そのようにして、本来の撥水・親水性能を発揮し続けられるようにしてください。
そうするなら、必ずコーティング被膜の寿命は長くなります。
もし、しっかりとしたメンテナンスを行う時間がなければ、
カーコーティングの専門店にその「しっかりメンテナンス」をご依頼ください。
もちろん有償にはなりますが、専門店ならではのメンテナンスで、
しっかりと集中ケア・アフターフォローいたします。
いずれにしても、定期的にメンテナンスを施すことが、
ガラスコーティングの寿命・耐久性を延ばす一番の近道なのです。
まとめ
ガラスコーティングの寿命・耐久性は、「3~5年」というのが一般的です。
とはいえ、これはお車の保管状況や使用状況、
メンテナンスの頻度などによって変化します。
ガラスコーティングの寿命・耐久性を少しでも延ばすために、
定期的にメンテナンスを行い、コーティング被膜を労わってあげましょう。
そうすることで、ガラスコーティングが持つ艶・輝き、
そして気持ちの良い水弾きをいつまでも楽しむことができます。
執筆
執筆者
1972年創業 カーコーティング専門店
株式会社ウエラ名古屋
ガラスコーティング名古屋.com(https://procarcoat.com/)