コラム
【専門店が教える】ガラスコーティングとセラミックコーティングの違いとは?どちらを選ぶべき?
「愛車をいつまでも美しくキレイに保ちたい。」
そのような思いでカーコーティングを検討しておられるオーナー様の中には、
「ガラスコーティングとセラミックコーティングって、
結局のところ何が違うの?どっちが良いの?」と、感じることがあるかもしれません。
確かに、「ガラスコーティング」も「セラミックコーティング」も、
優れた防汚効果と愛車の美観性を向上させる素晴らしいアイテムであるものの、
それを比較しようとすると、今一つはっきりとしない部分もあるかもしれません。
それで、このコラムでは、
そんな「ガラスコーティング」と「セラミックコーティング」について、
それぞれの特徴などを踏まえつつ、比較解説していきます。
このコラムが、検討中の皆さまにとって、少しでも助けになればと思います。
そもそも、「ガラスコーティング」「セラミックコーティング」って?
ガラスコーティングとは?
ガラスコーティングとは、シリカやポリシラザン、シロキサンなどの、
ガラス成分を主体とするコーティング剤のことです。
ガラス被膜は高い透明度を誇り、
尚且つ硬いパリッとした印象を醸し出す艶と輝きが生まれます。
被膜は単層(1層)が基本で、その厚みは0.1~0.3ミクロンほどになります。
ガラス被膜は、他の樹脂系・油脂系コーティングに比べて硬度が高く、
熱にも強いため、3年~5年程度の長期間にわたる持続性を期待できます。
また、ガラス被膜は無機質のため、油分や排気ガスなどの有機系の汚れに対して、
優れた防汚効果を発揮します。
しかし逆に、雨や水道水に含まれる無機質ミネラルとは結びつきが強いため、
イオンデポジット(初期の雨染み)は付着しやすい傾向にあります。
セラミックコーティングとは?
セラミックコーティングとは、
シリカ(SiO2)を主成分とする無機化合物によって組成された、
コーティング剤のことです。
セラミック被膜の一番の特長は、重ね塗りによって、
被膜を多積層化できることです。
コーティングを1層1層積み重ねるごとに、ボディカラーは深みを増していき、
尚且つセラミック被膜特有のトロっとしたヌメ艶が醸し出されます。
被膜の厚みに関して、例えば当店の「Diamond9H」では、
5層コーティングで3ミクロンほどの厚みとなり、
ガラスコーティングのおよそ10倍に相当します。
もちろん単層(1層)においてもその効果・性能を発揮しますが、
セラミック被膜では多くの場合、重ね塗りによってはじめて、
その被膜硬度・防汚効果・耐久性が最大限に引き出されます。
被膜の定着性と分子間結合力が強いため、一度被膜が硬化すると、
基本的に溶剤などでは被膜が剥がれることはありません。
研磨によってのみ被膜を剥がすことができる形になります。
また、耐候性と耐薬品性に優れるため、中性だけでなく、
アルカリ性や酸性のメンテナンス溶剤も使用することができます。
(※ただし、すべての溶剤に対応できるわけではありません。)
セラミックコーティングの持つ性能・効果ゆえに、
他のコーティング剤と比べ、施工費用は高額になります。
また、他のコーティングに比べ施工技術もそれ相応に求められ、
施工店の選定も重要になります。
「ガラスコーティング」と「セラミックコーティング」の違い。
では、「ガラスコーティング」と「セラミックコーティング」では、
比較してみるとどんな違いがあるのでしょうか?
いくつかの要素に関して、その共通点や違いを表にまとめましたので、
検討なさる上でご参考になさってみてください。
ガラスコーティング | セラミックコーティング | |
特徴 |
シリカ(SiO2)やポリシラザン、シロキサンなどが主成分。 樹脂系コーティングや油脂系コーティングに比べて、熱に強くて耐久性が高い。 無機質のため、油脂や排気ガスなどには強い。 |
シリカ(SiO2)を主成分とする無機化合物によって組成されたもの。
ガラスコーティングよりも分子レベルでの結合力がさらに強く、硬度・耐久性・耐薬品性などに優れる。 基本的に薬品や溶剤によって被膜が剥がれることはなく、剥がす際には研磨が必要となる。 |
耐久性 | 〇 3年 |
◎ 3~5年 |
多積層化 (重ね塗り) |
× | 〇 |
被膜の厚み | 約0.3~1.0μ (単層) |
約1.0~5.0μ (積層数による) |
防汚効果 | 〇 | ◎ |
耐薬品性能 | △ | ◎ |
美観性(光沢) | ◎ パリッとした鋭い輝き |
◎ ヌメ艶の輝き |
価格 | 新車時 ¥50,000~120,000- (車体サイズによる) |
新車時 ¥150,000~250,000- (車体サイズによる) |
それぞれを比較して分かること。どちらを選ぶべき?
ガラスコーティングとセラミックコーティングは、
そのどちらも優れた防汚効果を発揮し、ボディに美しい艶と輝きを与えてくれます。
とはいえ、長い目で見た時のことを考えると、
やはり耐久性や耐薬品性などに優れたセラミックコーティングに軍配が上がります。
もちろん、ガラスコーティングも、
他の樹脂系コーティングや油脂系コーティングに比べれば、
効果や性能を長期間にわたって楽しむことができます。
それでぜひ、自分が愛車のボディに対して何を求め、何を希望しているのか、
それをどうぞ、コーティング専門店に率直にぶつけてみてください。
当店では、ガラスコーティング、セラミックコーティングにそれぞれに関して、
正しい知識と豊富な施工経験・技術を持った専任職人が在籍しています。
「ガラスコーティング」と「セラミックコーティング」、
どちらを選ぶべきか悩んでおられる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
執筆
執筆者
1972年創業 カーコーティング専門店
株式会社ウエラ名古屋
ガラスコーティング名古屋.com(https://procarcoat.com/)