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コラム

【専門店が教える】ガラスコーティングの撥水が弱まる原因とその対策方法について。

ガラスコーティングを大切な愛車に施されたオーナー様にとって、

またこれからガラスコーティングを検討しておられるオーナー様にとって、

ボディの上を水玉が気持ちよく転がり落ちていく「撥水」は、

一つの醍醐味と言えるでしょう。

 

でも施工後、ふと気づくと、その撥水力がいつの間にか弱まっていて、

「気持ちよく水弾きしなくなってしまった」ということがあるかもしれません。

 

また検討にあたって、いろいろな口コミを見ていたりすると、

「コーティングしたけどすぐに撥水しなくなった」などの声があって、

何が原因でそうなるのだろうと、疑問に思うこともあるかもしれません。

 

そこで、このコラムでは、

そんなガラスコーティングの撥水が弱まってしまうその原因と、

どんな対策を行うことで撥水力を復活させたり維持できたりするのか、

それらの点をカーコーティングの専門店が徹底解説します。

 

そもそも「撥水」コーティングとは?

そもそもガラスコーティングをには、大きく分けて「撥水タイプ」と「親水タイプ」があり、

撥水性コーティングは、水を弾く性質を持つタイプのものになります。

 

ボディの上を水滴がころころと転がり落ちていくのが特徴的で、

コーティングを塗布した塗装表面も”ツルツル””ヌメヌメ”の仕上がりになります。

 

雨の日の走行では、雨水が気持ちよく水玉となって飛んでいきますし、

メンテナンス時にも、ボディに付着した汚れが簡単に水と一緒に流れ落ちていきます。

 

見ていて「楽しい」「気持ちいい」、そんなワクワクする気持ちにさせてくれるのが、

この「撥水」コーティングというわけです。

 

撥水しないのは、コーティング被膜が剥がれたから?!その原因とは?

さて冒頭で述べた通り、ガラスコーティングを施工後、

ふと気づくとコーティングの撥水力がいつの間にか弱まっていて、

「気持ちよく水弾きしてくれない」ということがあるかもしれません。

 

そしてそうなると、オーナー様にとっては、

「もうコーティング被膜が剥がれてしまったのか!?」と思うことでしょう。

 

では、実際のところはどうなのでしょうか?

 

気持ちの良い水弾きが弱まった = コーティング被膜が剥がれ落ちた、

ということなのでしょうか?

 

結論から言うと、そうではありません。

 

どうしてかというと、ガラスコーティングというのは、

基本的に硬化して被膜がきちんと形成されれば、

その被膜が自然に剥がれるということは考えられないからです。

 

(※ただし、コーティング塗布前の下地処理の不足によって、

 ボディへの定着性が弱いために剥がれてしまうことはあります。)

 

ですから、コーティング被膜自体が剥がれてしまったというのではなく、

多くの場合、撥水を生み出すトップコート層に問題が起きていて、

そのために「一時的」に撥水力が弱まってしまっているのです。

 

では、その「一時的」に撥水力を弱まらせてしまう原因には、

どんなものがあるのでしょうか?

原因-その1. コーティング被膜の上に、イオンデポジットが出来ている。

その一つ目の要素となるのが、「イオンデポジット」です。

 

イオンデポジットとは、雨が降った後にその水分が蒸発する段階で、

マグネシウムなどのミネラル物質がボディに残留してできるシミのことです。

 

無機質の成分で組成されているガラスコーティングは、

比較的接着エネルギーが強いという特徴を持っていて、

同じく無機質のミネラルなどとの結びつきが強い傾向にあります。

 

ですから例えば、屋外保管のオーナー様においては、

平日に雨の日が何回かあり、その週末にお手入れを兼ねて洗車しようとしたら、

イオンデポジットのせいで撥水が弱くなっていた、ということが実際に起こりうるのです。

原因-その2. コーティング被膜の上に、有機系(有機物)の汚れが付着している。

また、もう一つの要素となるのが、「有機系(有機物)」の汚れです。

 

排気ガスなどから生じる油分や大気中の汚れ、

また花粉に含まれるペクチンという有機酸などがボディに付着することで、

撥水性能を持つトップコートの働きを阻害してしまいます。

 

特に有機系の汚れは、水洗い洗車や中性のカーシャンプーなどでは落ちにくいので、

お手入れしても撥水力が戻らず、結果被膜が剥がれたのでは?と感じてしまうのです。

原因-その3. 洗車機のブラシなどで、撥水トップコート層が傷んでいる。

オーナー様の中には、どうしてもメンテナンスするお時間が取れなくて、

洗車機に入れるということもあるかもしれません。

 

とはいえ、洗車機のブラシは、ボディに対して相当の摩擦を加えます。

 

そしてその摩擦は、コーティング被膜を剥がすまでではないとしても、

被膜のトップコート層にダメージを与え、撥水力を劣化させてしまう可能性があります。

 

最近の洗車機に採用されているブラシは、

以前に比べるとボディに優しいものにはなっているようですが、

それでもコーティング被膜の撥水力を弱まらせる要素になり得るのです。

 

撥水を復活・維持させる方法とは?

では、撥水力を復活&維持していくために、どんなことができるでしょうか?

最後はその点について少し触れたいと思います。

ガラスコーティング専用のメンテナンスクリーナーを活用する。

現在、メンテナンス用品はどんどん進化しており、

ガラスコーティング施工車専用・対応のメンテナンス剤も数多く流通しています。

 

有機系の汚れを除去できるもの、

イオンデポジットをすっきりと洗い落とせるものなど、

症状に応じた対策を講じることができます。

 

それで、そういったものを活用することで、

コーティング被膜を傷めることなく、撥水力を復活させることができます。

 

ただし、施工したコーティング剤との相性も少なからずあるため、

市販されているメンテナンス剤を使用される場合は、

よく確認されてからしようなさることをお勧めします。

 

一番良いのは、コーティング施工したお店で販売・提供されている、

メンテナンス剤を使用することです。

 

例えば当店では、ボディに付いたイオンデポジットを除去できる、

「イオンデポジットリムーバー」を販売しています。

これは、当店のコーティング職人たちも、

コーティング施工車へのメンテナンス作業で使用している溶剤です。

 

「酸性」の溶剤なので、使用方法に関して少し注意すべきこともありますが、

中性のカーシャンプーでは取れないものを除去することができ、

スキッとしたボディの洗い上がりになります。

 

そしてその上で、コーティング被膜をサポートする、

コンディショナー系の溶剤を塗布することで、

コーティング被膜を労り、なおかつ撥水力を回復させることができます。

 

ぜひ、こういったものを上手に活用しながら、メンテナンスしていきましょう。

コーティング専門店に、メンテナンス用品やメンテナンスの仕方についてお尋ねください。

ボディの汚れが目に留まったら、できるだけ早く洗車しよう。

上述した通り、撥水力が弱まってしまうトラブルの多くは、

ボディの上に汚れやイオンデポジットなどが付着することが原因です。

 

そして、それらの要素を放置すればするほど、

ご自身のメンテナンスで撥水力を復活させることは難しくなっていきます。

 

ですから、車のボディが汚れているなと感じたら、

出来る限り早く洗車しましょう。

 

それが、コーティングを長持ちさせ、

いつまでも気持ちの良い水弾きを楽しめる一番の方法なのです。

周期的に専門店によるメンテナンスも受けよう!

最後にご提案するのが、

定期的にコーティング専門店によるメンテナンスを受けることです。

 

日々様々な車と向き合い、数多くの車にコーティング・メンテナンスしている専門店は、

豊富な経験と知識によって、的確なご提案と対策を講じることができます。

 

もちろん、自分でのお手入れに比べれば費用は多くかかりますが、

そのフォロー体制と技術は、専門店だからこそのものがあります。

 

ぜひ、ガラスコーティングのことなら、

カーコーティングの専門店におまかせください。

 

まとめ

このコラムを通して、ガラスコーティングの撥水が弱まる原因と、

その対策方法について解説してきました。

 

気持ちの良い水弾きが弱まってしまうと、もうコーティング被膜が剥がれ落ちたのか?

と思うことがあるかもしれませんが、実際はそうではありません。

 

撥水を生み出すトップコート層に汚れなどが付着した結果、

撥水機能が阻害され、「一時的」に撥水力が弱まってしまっているのです。

 

ですから、適切なメンテナンス・お手入れを行うことで、

また再び撥水力を取り戻すことができます。

 

大切な愛車だからこそ、ぜひ定期的にメンテナンスを施しましょう!

 

執筆

執筆者

1972年創業 カーコーティング専門店

株式会社ウエラ名古屋

ガラスコーティング名古屋.com(https://procarcoat.com/

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